A: いいえ、矯正治療では歯を動かす時間だけでなく、その後の固定期間(保定期間)も非常に重要です。歯を動かす段階では、骨の吸収と再生を繰り返して理想の位置に持っていきますが、動かし終わった直後はまだ骨が完全に固まっていない状態です。この時、歯をそのまま放置すると、柔らかい骨が元の位置に戻ろうとする力(後戻り)で歯が動いてしまう可能性が高いです。そのため、動かした歯を新しい位置で安定させるために、保定というステップが必要になります。保定期間は通常2年程度で、ワイヤーや専用のマウスピースを使って歯とあごの位置を固定します。例えば、マウスピースの場合は寝ている間は必ず、日中もできるだけ長く装着することが求められます。この期間を怠ると、せっかくの努力が無駄になることもあるので、矯正治療の成功には我慢と継続が欠かせません。
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