矯正治療で疑問に思うこと、質問などを元にわかりやすく矯正治療についてまとめました。
目次
- 矯正治療とは
- 歯並びの違いとその原因
- 歯の成長プロセス
- 矯正治療の仕組み(骨のリモデリング)
- 保定期間の重要性
- 矯正治療の種類
- ワイヤー矯正
- 表側と裏側の違い
- 特徴と見た目の変化
- マウスピース矯正
- インビザラインの特徴
- 3Dデータを使った製作過程
- ワイヤーとマウスピースの得意な動き
- 部分矯正と全顎矯正
- ワイヤー矯正
- 矯正治療の具体的な内容
- クローゼット整理に例えた矯正の考え方
- スペースを作る4つの方法
- ① 歯と歯の間を削る(IPR)
- ② 歯を横に広げる(側方拡大)
- ③ 歯を奥に動かす(遠心移動)
- ④ 歯を抜く
- 各方法の詳細と注意点
- マウスピース矯正について
- インビザラインの特徴と製作プロセス
- 装着時間の重要性
- 成功のためのポイント(歯医者の経験と経過観察)
- ワイヤー矯正との知識の違い
- ワイヤー矯正について
- ブラケットとワイヤーの仕組み
- ワイヤーの種類と調整プロセス
- 全体矯正の必要性
- メリット(24時間矯正力と噛み合わせ調整)
- 成功のための歯医者選び
- ワイヤー矯正とマウスピース矯正のメリット・デメリット
- ① 見た目
- ② 清掃性(お手入れのしやすさ)
- ③ 費用
- ④ 矯正力
- ⑤ 取り外しの可否
- ⑥ 矯正期間
- ⑦ 成功と失敗の定義
- ⑧ 部分矯正と全顎矯正の違い
- ワイヤーとマウスピース、どっちを選ぶ?
- 選ぶ際の5つのポイント
- ① 見た目の気になる度合い
- ② 継続できるか
- ③ 忘れ物の多さ
- ④ 歯磨きの丁寧さ
- ⑤ 話す仕事の有無
- 選ぶ際の5つのポイント
- 良い歯医者の選び方
- カウンセリングの重要性
- 質問でチェックするポイント
- 経験値の目安(認定医や治療人数)
- 通いやすさと相性の確認
- 矯正治療のリスク
- ① 神経が死ぬ(失活)
- ② 歯の根が短くなる(歯根吸収)
- ③ 顎関節症
- ④ 歯茎が下がる(歯肉退縮)
- ⑤ 虫歯や歯周病
- ⑥ 口内炎
- ⑦ 噛み合わせの変化
1.矯正治療って何?
歯並びが自然にきれいな人はあまり気にしないかもしれませんが、誰でも多少は歯並びが乱れているものです。テレビで女優さんや俳優さんが笑ったときに見える白くて整った歯並びに憧れて、「矯正治療をしてみたい!」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。歯並びをきれいにしたいと思ったとき、まず頭に浮かぶのが矯正治療ですよね。でも、「矯正って何だろう?」「どうやってするの?」とよくわからない人も多いはず。そこで、矯正治療についてわかりやすく説明してみます。
そもそも、なぜ歯並びがきれいな人とそうじゃない人がいるのでしょう?その違いはどこからくるのでしょうか?実は、歯並びが整うかどうかは、子どもの頃の口の中の成長環境が大きく影響していると言われています。歯並びが悪くなる主な原因は、あごの成長が足りなかったり、普段の生活習慣に問題があったりすることです。
歯が成長する過程はちょっと複雑です。まず、歯の頭(見える部分)ができて、その後に根っこが作られ、位置が決まります。乳歯から永久歯に生え変わるとき、上下の歯が噛み合うところまで成長して、ある程度噛み合わせが落ち着いたところで成長が止まります。その後、根っこがしっかり伸びて、あごの骨に固定されます。このとき、歯の頭がきれいに並ぶスペースが足りないと、最初からガタガタになってしまいます。そして、その状態がベースになるので、永久歯になっても自然に直ることはほとんどありません。
人間は機械じゃないので、あごの成長には個人差があって当然。歯は生えてきて、なんとなく噛み合えばいいや、という感じで並んでいるのが現実です。
さて、本題の矯正治療とはどんなものかと言うと、人間の体が自然に持っている仕組みを利用して歯を動かす治療です。具体的には、歯が埋まっているあごの骨(歯槽骨)に力をかけると、力がかかった側の骨が少し溶けて、反対側に新しい骨が作られます。この「骨のリフォーム」をゆっくり繰り返すことで、歯が動いていくんです。人間の体ってすごいですよね!
ワイヤーを使った矯正でも、マウスピースを使った矯正でも、この仕組みを使って歯を動かします。少しずつ力をかけ続けて、目指す位置まで移動させるわけです。でも、力が強すぎても弱すぎてもうまくいきません。よく「矯正治療は歯を動かす期間だけ」と思われがちですが、実は動かし終わった後に歯を固定する「保定(ほてい)」の期間もすごく大事です。
歯を動かした直後は、土台となる骨がまだしっかりできていない状態。放っておくと骨が柔らかいうちに元の位置に戻ってしまうことが多いんです。だから、動かし終わった後は、ワイヤーやマウスピースで歯とあごの位置を固定する「保定期間」が必要で、だいたい2年くらいかかります。ワイヤーで固定する場合はそのままつけ続けますし、マウスピースの場合は寝るときや日中もできるだけ長くつけておかないと、後戻りしてしまいます。矯正が長く感じるのは、この保定期間も含まれるからなんですね。
2.矯正治療の種類
矯正治療には大きく2つの種類があります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。
ワイヤー矯正
昔からある方法で、歯に「ブラケット」という小さな器具をくっつけて、そこにワイヤーを通します。ワイヤーが元の形に戻ろうとする力を利用して歯を動かします。昔は金属のシルバーのワイヤーやブラケットが多かったですが、今は白いセラミック製のものもあるので、笑っても金属が目立ちにくくなりました。
ワイヤー矯正には、歯の表側(唇側)に装置をつける方法と、裏側(舌側)につける方法の2つがあります。どちらもブラケットとワイヤーを使うのは同じですが、裏側の方が目立ちにくいメリットがあります。ただ、ワイヤーの力で動かすので、調整した後に少し強い痛みが出ることがあります。でも、1日くらいで落ち着くので、ずっと困るわけではありません。
マウスピース矯正
比較的新しい方法で、特に「インビザライン」というブランドが有名です。デジタルスキャナーで歯の3Dデータを撮り、パソコンで少しずつ歯を動かす設計をして、3Dプリンターでマウスピースを作ります。1枚のマウスピースで0.2~0.3mmくらい動かせるので、例えば1mm動かすには4~5枚必要です。インビザラインだと数十枚使うこともありますが、それだけ大きく動かすということですね。
矯正には「部分矯正」(一部の歯だけ)と「全顎矯正」(全部の歯)の2つのアプローチがあります。ワイヤーでもマウスピースでもどちらもできますが、歯医者さんの考え方や技術、ケースによって対応できるかどうかが違います。それぞれ得意な動きと苦手な動きがあるので、後で詳しく説明します。
マウスピース矯正の終わりには「咬合の緊密化」というステップがあります。ワイヤー矯正は歯の側面に装置をつけるので、上下の歯が自然に噛み合いますが、マウスピースだと間に薄い素材が入るので、少し噛み合わせが変わります。そのため、自然な噛み合わせを作るのはワイヤーの方が得意。でも、歯はもともと完璧に並んでいるわけではなく、生活の中で少しずつ調整されていくもの。マウスピースでも時間が経てば自然に落ち着くことが多いので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
得意な動きと苦手な動き
- ワイヤー矯正が得意なこと
- 歯の高さをそろえる
- きれいなアーチを作る
- 歯をまっすぐ動かす
- 噛み合わせをしっかり整える
- 奥歯の噛み合わせを合わせる
- 歯を回転させる
- マウスピース矯正が得意なこと
- 一部の歯だけ動かす
- 歯を傾けて動かす
- 前歯を回転させる
- 前歯の隙間を埋める
これを参考に、自分に合った方法を考えてみてくださいね。
3.矯正治療ってどんな治療?
「矯正治療」と聞くと、「ワイヤーやマウスピースで歯を動かすんでしょ?」くらいしかイメージが湧かないですよね。でも、実際どんなことを考えて治療してるのか、知りたくありませんか?
矯正治療は、例えるならクローゼットの整理整頓みたいなものです。歯がガタガタしているのは、口の中で歯がきれいに並ぶスペースが足りていない状態。どうやってスペースを作って整えるかを考えるんです。クローゼットなら、大きくしたり、服を減らしたり、並べ替えたりしますよね。歯の場合も同じで、スペースを作る方法がいくつかあります。
スペースを作る4つの方法
- 歯と歯の間を少し削る
- 歯を横に広げる
- 歯を奥に動かす
- どうしても足りないときは歯を抜く
順番に説明しますね。
① 歯と歯の間を少し削る
「IPR(アイ・ピー・アール)」という方法で、歯と歯の間を0.2~0.5mmくらい削ります。例えば0.2mm削ると、間に0.4mmのスペースができます。歯がある程度並んでからやるのが一般的で、最初に削ると歯が重なっていてうまく削れなかったり、他の部分を傷つけたりする可能性があるからです。歯医者さんによっては「歯を削るなんてダメ!」と言う人もいれば、「早くきれいになるなら良い」と積極的にやる人もいます。削る量とタイミングを間違えなければ歯へのダメージは少ないので、選択肢の一つとして考えてみてもいいですね。削りたくない人は歯医者さんと相談するのが大事です。
② 歯を横に広げる
あごのアーチを横に広げて、全体のスペースを作る方法です。奥歯の左右の幅を広げると、前歯も含めてきれいに並べるスペースができます。あごが細い人は、前歯が並ぶ部分が狭く、歯が重なってしまうことが多いです。これは柔らかいものばかり食べて、あごがしっかり育たなかったからだと言われています。奥歯の間隔を広げると、前歯のスペースもできて、整えやすくなります。
広げる方法は3つあります:
- 拡大装置を使う:昔からある方法。早く広げすぎると歯が傾いたり噛み合わせがズレたりするので、ゆっくり進めるのが大事。
- マウスピースで広げる:ゆっくり広がるので安心。歯が傾くことが多いけど、設計次第でまっすぐ動かすこともできます。
- ワイヤーで広げる:一部分だけじゃなく、全体がワイヤーの形に沿って整うので、自然と奥歯の幅も広がります。
③ 歯を奥に動かす
歯を後ろに動かして、その分スペースを作る方法です。
④ 歯を抜く
①~③を試してもスペースが足りない場合、歯を抜くことも考えます。「抜きたくない!」と思う人が多いですが、最初から抜くことを決めた方が早くきれいになるケースも実は多いんです。インビザラインでは抜歯はあまり勧めていませんが、できないわけではありません。歯医者さんによっては「まず並べてみて、それから考える」という人もいます。でも、それだと時間がかかりすぎる場合もあるので、最初に抜くか相談するのがおすすめです。
4.マウスピース矯正について
マウスピース矯正は新しい方法で、特に「インビザライン」が有名です。歯の3Dデータを撮って、パソコンで動かす計画を立て、3Dプリンターでマウスピースを作ります。1枚で0.2~0.3mm動かせるので、1mm動かすには4~5枚必要。1日20時間以上つけるのがルールで、短いと歯が戻ってしまうので、しっかりつけられるかが大事です。
マウスピースは使っていると少し力が弱まることもありますが、最近は1~2週間で交換するのであまり気にならないです。成功のカギは歯医者さんの知識と設計の経験、それと治療中のチェック。説明をしっかりしてくれる歯医者さんを選ぶのが大事ですよ。費用も高く、期間も長いので、クリニックの雰囲気や先生の経験もチェックポイント。ワイヤーの知識もあった方が安心です。
ワイヤーとマウスピースは動かし方が全然違うので、「ワイヤーができるからマウスピースもできる」とは限らないし、その逆も同じ。どちらの経験があるか聞いてみるといいですね。
5.ワイヤー矯正について
ワイヤー矯正は、歯にブラケットをつけて、ワイヤーの力で歯を動かします。ワイヤーはU字型で、元の形に戻ろうとする力を使います。最初は細くて柔らかいワイヤーから始めて、だんだん太くしていきます。歯並びがガタガタだと太いワイヤーは使えないので、少しずつ整えてから調整します。
ほとんどの場合、すべての歯にブラケットをつける必要があります。一部だけ動かしたいときも、周りの歯が土台になるので、土台が弱いと動かしたくない歯まで動いてしまうことも。全体を整える治療なので、取り外しはできません。でも、それがメリットでもあります。マウスピースは20時間以上つけるのが大変ですが、ワイヤーは24時間ずっと力がかかるので、動きが早いと言われています。噛み合わせを整えるのも得意です。
成功は歯医者さんの技術にかかっています。費用も期間もかかるので、相性のいい先生を選ぶのが大事。カウンセリングでたくさん質問してみてくださいね。
6.ワイヤー矯正とマウスピース矯正のメリット・デメリット
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どっちがいいか迷いますよね。それぞれの良い点とイマイチな点を比べてみましょう。
① 見た目
一番わかりやすい違いは見た目です。
- ワイヤー矯正:歯にワイヤーとブラケットがつくので、どうしても目立ちます。最近は白いセラミックやカラフルなものもありますが、口元に装置があるので隠すのは難しいです。笑うときに気になっちゃう人もいるかもしれません。
- マウスピース矯正:透明なマウスピースなので、ほとんど目立ちません。近くにいる人がつけていても、言われないと気づかないくらい自然。最初は少し話しづらい感じがするかもしれませんが、見た目を気にするならマウスピースの方が断然いいですよ。
② 清掃性(お手入れのしやすさ)
- ワイヤー矯正:口の中にブラケットとワイヤーがずっとあるので、食べ物がくっつきやすいです。外せないから、食べかすが残ると虫歯になりやすくなることも。食後は毎回しっかり歯磨きが必要で、普通の歯ブラシだけじゃ取りきれないこともあるので、丁寧にケアするか、歯医者さんで定期的に掃除してもらうのが大事です。
- マウスピース矯正:外せるので、普段通りに歯磨きすればOK。マウスピース自体も洗剤や超音波でキレイにできるから、虫歯のリスクは減らせます。それでも歯の間は磨きにくいので、定期的に歯医者さんに行くのがおすすめ。お手入れの楽さならマウスピースが勝ちですね。
③ 費用
矯正の費用は昔より安くなってきましたが、部分矯正か全顎矯正かで変わります。
- ワイヤー矯正:全顎だと40万円~150万円くらい。
- マウスピース矯正:全顎で60万円~100万円くらいが一般的。
- 部分矯正:20万円~50万円くらいが多いです。
全顎だと2~4年、部分だと6ヶ月~2年くらいかかります。例えば全顎で150万円、4年かかるとすると、月3万円くらい。25歳で始めて80歳まで生きると仮定すれば、55年で割ると月2,272円。歯並びが良くなると見た目だけでなく、歯磨きがしやすくなって病気も減るから、長い目で見るとお得かも。部分矯正でも同じで、50万円を2年で割ると月2万円くらい、55年だと月757円。
歯医者さんによっては調整料などが別にかかることもあるので、詳しくは相談してください。若いうちにやるとその後の生活にプラスになるし、子供へのプレゼントにもいいですよ。
④ 矯正力
- ワイヤー矯正:24時間ずっと力がかかるので、歯が早く動きます。細いワイヤーから太いものに変えていくので、しっかり整います。
- マウスピース矯正:1日20時間以上つけるのが目標だけど、食事や状況で外すから、意識しないと20時間キープは大変。外していると少し戻るので、また動かすのに時間がかかります。私もマウスピースを使ったけど、2時間外すと戻りを感じました。矯正力ならワイヤーの方が強いですね。
⑤ 取り外しの可否
- ワイヤー矯正:基本外せません。でも、結婚式とか特別なときは外してくれる歯医者さんもあります。その場合、全部外してまたつけ直すので、時間と費用がかかります。
- マウスピース矯正:いつでも自分で外せるので自由度が高いです。取り外しやすさはマウスピースの勝ち。
⑥ 矯正治療の期間
- 全顎矯正:1.5~4年くらい(保定2年含む)。動かすのは1.5~2年くらい。
- 部分矯正:6ヶ月~3年くらい(保定2年含む)。動かすのは6ヶ月~1年くらい。
保定は歯を固定する大事な期間で、2年くらい必要。ワイヤーで動かして保定はマウスピースにする人もいますよ。
⑦ 矯正治療の成功と失敗
成功って何?って考えると、やっぱり「満足できたかどうか」です。
- 失敗の例:歯並びが全然良くならない、一番気になるところが直らない、歯が動かない。
ワイヤーだと動かないことはほぼないけど、マウスピースは20時間以上つけられないと動かないことも。論文だと動かなかった人の99%は装着時間が足りなかったみたいです。
噛み合わせが変わるのもよくある話。動かすんだから当たり前だけど、気になる場合は調整してもらえます。マウスピースは最終形を設計するけど、予定通りにならないこともあって微調整が必要。部分矯正だと回数が決まってるから、完璧じゃなくても「失敗」とは言えないかも。
結局、費用や期間を考えつつ、気になるところが良くなれば成功って感じですね。美容に近い部分もあるから、完璧を求めすぎず妥協も大事です。
⑧ 部分矯正と全顎矯正
矯正には「アングルの分類」という基準があって、噛み合わせを3つに分けます。
- 全顎矯正:ほとんどのケースに対応。
- 部分矯正:軽い乱れや一部のケースにOK。
あごの骨に問題がある場合は手術が必要なことも。歯医者さんの技術次第で、難しいケースでも満足いく結果になることもあります。経験豊富な先生だと安心ですよ。
7.矯正するならワイヤー?マウスピース?
どっちがいいか悩むところですよね。どちらでもできる前提で、決め方のポイントを挙げてみます。
① 見た目が気になるか
仕事で人と話すことが多い人や見た目を気にする人は、マウスピースを選ぶことが多いです。近くで見ても気づかれないくらい自然ですよ。
② 飽きずに続けられるか
ワイヤーはつけっぱなしで強制的に進むけど、マウスピースは外せる分、つけ外しが面倒で飽きちゃう人も。根気よく続けられるかが大事です。
③ 忘れ物が多いか
マウスピースは捨てちゃったり忘れたりする人が結構います。ワイヤーはその心配がないので、忘れっぽい人には向いてます。
④ 歯磨きがちゃんとできるか
ワイヤーは丁寧に磨かないと汚れがたまりやすいです。マウスピースは外して普通に磨けるので楽。どちらもキレイにする努力は必要です。
⑤ 話す仕事をしてるか
最初はどちらも話しづらいけど、1~2週間で慣れます。アナウンサーとか活舌が命の仕事じゃなければ大丈夫ですよ。
8.どんな歯医者を選べばいい?
歯医者選びは超大事。でも、外からじゃ技術や対応はわからないですよね。
- カウンセリングを受けてみる:雰囲気や先生との相性をチェックするのが一番。お試しプランがあれば試してみるのもいいですね。
- 質問してみる:例えば「矯正で4年以上かかりますか?」と聞いてみて。普通は2~3年で終わるので、4年以上と言う先生は慎重に。
- 経験をチェック:ワイヤーなら認定医がいるか、マウスピースなら1000人以上治療した先生だと安心。
- 通いやすさ:装置が壊れたときすぐ行けるかも大事です。
相性が良く、しっかり話せる先生がベストですよ。
9.矯正治療のリスク
どんな治療にもリスクはあります。歯医者さんも失敗したくてやってるわけじゃないけど、予想外のことは起こり得ます。よくあるリスクを紹介します。
① 神経が死ぬ(失活)
歯に力をかけるから、神経に影響が出ることがあります。1000人に1人くらいの割合で起こるみたい。色が変わったり痛みが強かったりしたら、すぐ歯医者さんに相談を。少し様子を見ると回復することもあります。
② 歯の根が短くなる(歯根吸収)
まれに根っこが溶けて短くなることがあります。1mmくらいなら問題ないことが多いけど、予測は難しいです。
③ 顎関節症
噛み合わせが変わって顎が痛くなったり開かなくなったりすることがあります。特にマウスピースで寝るときに噛みしめると出やすいかも。
④ 歯茎が下がる(歯肉退縮)
設計では大丈夫でも下がることがあります。気づいたら下がってた、というケースが多いので、定期的にチェックしてください。
⑤ 虫歯や歯周病
装置やマウスピースで汚れが残りやすくなるので、普段より丁寧に磨く必要があります。
⑥ 口内炎
装置が当たって口内炎ができることも。2週間くらいで慣れるので、我慢するか薬をもらって乗り切りましょう。
⑦ 噛み合わせが変わる
動かすから変わるのは当たり前。気になるなら調整してもらえます。今までと違うと覚悟しておくといいですよ。